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*以下の記事は社団法人 日本広報協会 2006年8月発行の月刊『広報』よりの抜粋です。

わがまちのシティ・セールスプロモーション戦略

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全国「地域検定」担当者連絡会を開催   京都商工会議所

「地域検定」合格者を地域でどう活用していくかが課題

その地域の歴史や文化、観光などをテーマに出題し、知識を問う「地域検定」が全国的にブームになっている。今年度までに実施、または今年度中に実施予定の地域検定は、約四十に上る。

そうした中、平成十六年から「京都・観光文化検定試験」(以下、京都検定)を実施している京都商工会議所では、このほど、全国の地域検定担当者を対象に「全国地域検定担当者連絡会」(以下、連絡会)を京都市内で開催した。地域検定の関係者同士が情報交換し、ノウハウや課題を共有し合うことで、互いに地域検定を盛り上げていこうというのがねらいだ。

三十五都府県・五十七地域の担当者が集う
6月8日、9日に開催された「全国地域検定担当者連絡会」

連絡会が開催されたのは六月八日、九日の二日間。参加したのは全国の地域検定を主催、あるいは実施を予定している商工会議所などの実務担当者で、京都商工会議所の呼び掛けで、全国三十五都府県の五十七地域から、関係者七十八人が集まった。開催のきっかけについて、京都検定事務局の河村房江さんは、こう話す。

「今年度から来年度にかけて実施を予定、または検討している地域が多く、二回実施したばかりの京都検定の事務局にも、全国各地から問い合わせをいただきます。しかし、地域検定はその地域によって、ねらいや進め方、抱える課題も違うはずです。それならば、京都検定はもちろん、全国の地域検定の担当者が一堂に会し、意見交換する場があればと思い、各商工会議所を通じて全国に呼び掛けました」

連絡会では、実績のある京都検定の実施状況が紹介されたほか、「彦根城下町検定」(彦根商店街連盟)や「明石・タコ検定」(明石・タコ検定委員会)、「萩ものしり博士検定」(萩市)など、既に実施されている検定担当者が事例発表した。また、担当者同士の名刺交換会や京都検定合格者とのディスカッションなども行われた。

有数の観光都市として「もてなしの質を高めたい」

京都検定は平成十六年の第一回検定試験で一万人もの受験者を集め、第二回も一万三千人が検定に臨んだ。第二回は京都以外の居住地の受験者割合が増えるなど、その関心は全国的に広がっている。京都検定受験の目的には、「もっと京都を知りたい」「生涯学習のテーマにしたい」「知識を仕事に生かしたい」など、受験者により様々な動機が考えられるが、地元の商工業者によって組織される京都商工会議所としては、観光客を迎え入れるための「もてなしの質を高めていきたい」という意向が強い。

「年間四千七百万人が訪れるなど有数の観光都市として発展してきましたが、ともすれば、その繁栄の上にあぐらをかいてしまい、努力やもてなしの心を失うことにもなりかねません。商工観光関係者はもちろん、地元住民の方に、常にもてなしの心を忘れずにいてほしい。検定の実施がそのきっかけになればと思っています」(河村さん)

京都商工会議所では、特に地元向けに、検定の実施と参加を積極的にPR するとともに、気軽に参加できる講演会を毎月開催するなど、工夫を凝らしている。

自分の力を発揮したい合格者

既に実施されている地域検定の多くで、共通の課題といえるのが、合格者を地域でどう活用していくかということだ。合格者は自分の力を発揮する場や機会を求めており、主催者側はそれに応えていかなければならない。連絡こた会でも、このテーマがたびたび話題になった。

「京都検定では合格者を対象に、実際の京都の文化に触れる『ブラッシュアップ研修』を設けているほか、一級合格者には客員研究員という形で大学で学ぶ機会を設け、例えば観光プランの提案などのリポートを提出してもらうといったことも考えています。

一般的には観光ボランティアなどが考えられますが、ある地域検定では、合格者と分かるような大き目の名札を交付し、合格者が街に出るときに身に付け、観光客などに対してふだんから知識を役立てられるようにしています。このように、さりげない配慮も必要でしょう」(同)

京都では、小学生を対象にした「ジュニア京都検定」が今秋から実施される予定で、従来の京都検定と併せて〝家族で受験する京都検定〞として、地元の関心をより高めていく予定だ。

人気を誇る京都検定も含め、地域検定をいかに地元に定着させていくかが、地域検定成功の鍵を握っている。

「京都・観光文化検定試験」の実施状況
受験申込者数は男性が3 分の2

第1回(平成16年)と第2回(平成17年)を比べると、受験申込者数は10,724人から13,871人へと3,000 人以上増えている。男女別(第2回)では、男性8,538人(全体の61.6%)、女性5,333人(同38.4%)と、男性が3分の2を占める。なお、合格率(第2回)は、3級31%、2級12%、1 級4.5%。1級は803人の受験者に対し36人の合格という難関になっている。職業別受験者で、各級ともいちばん多いのは「主婦・無職」。次いで、「製造業」「サービス業その他」「大学生・短大生」「公務員」など。

最高齢90歳・最年少は14歳が合格

年齢別申込者数(第2回)では、20歳代(2,599人・全体の19%)、30歳代(2,857人・同21%)、50歳代(3,208人・同23%)が特に多い。なお、最高齢の合格者は(第2回)90歳、最年少は14歳(ともに3級)。

第2回は関東からの受験者割合が増加

申込者の居住地別では、地元・京都府は第1回で70%を占めていたが、2回では、申込者数は増えたものの、割合は58%に下がった。近畿地区全体でみても、第1回89%→第2回82%と下げている。これに対し、関東地区が同7%→12%へと伸ばしている。第1回検定実施によるPR 効果等により、「京都ブランド」へのあこがれが強い関東からの申込者が増えた格好だ。ちなみに、北は北海道、南は沖縄県の、全国47都道府県から受験者が集まっている。

京都・観光文化検定試験の詳細

公式サイト