御当地通

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地域活性化につながる人材育成、まちづくり、文化・観光・産業振興などを目的とした、地域検定応援サイトです。

トピックス

*以下の記事は経済月報R&I 2007年9月号よりの抜粋です。
オリジナル(PDF)はこちらよりご覧頂けます。

地域活性化策として全国に広がる「ご当地検定」(1/3)

地域活性化策として全国に広がる「ご当地検定」

(1/3)

池田 晋介

株式会社 親和経済文化研究所

はじめに

近年、特定の地域や物事に関する知識を問う「ご当地検定」が、地域の活性化への有効な一方策として、注目されています。

今回のトピックスでは、九州をはじめ全国的なブームとなっている「ご当地検定」の動向についてレポートします。

「ご当地検定」とは

ご当地検定とは、簿記検定などの資格や技能検定試験と同じように、定期的に実施される認定試験で、特定の地域の歴史や文化、観光に関し、一定の知識を持った人に合格証を付与するものです。

また、検定受験を通じて、地域に愛着を持ってもらうきっかけづくりとして取り組まれていることもあり、その内容も地域性が現れたものとなっていることが特長です。

東京、京都に始まる「ご当地検定」

ご当地検定の始まりと言われるのは、東京商工会議所が2004年に実施した「東京シティガイド検定」です。この検定は、都市・東京の成り立ちや生活、文化などを総合的に学び、海外や国内の観光客に都市の魅力などを紹介できる人材育成を目的として実施されました。この検定が、その後全国で実施される「ご当地検定」の企画から運営までの規範となったと言われています。

また、京都商工会議所が04年から実施している「京都・観光文化検定」は、過去3回実施されましたが、累計3万人以上が受験するなど、その受験者数の多さからご当地検定が一躍脚光を浴びました。こうした東京、京都の成功に触発され、全国各地でご当地検定がスタートしており、現在ではその数100を超えるまでになっています。

このように、ご当地検定がブームとなっていることの背景には、地域を知ることが地域活性化の原点であるとの考えが広く認知されたことや、検定試験を通じて、観光振興や地域の文化・歴史などへの理解を深めようとの意識が高まったことなどが要因ではないかと考えられています。

全国の特色あるご当地検定

ご当地検定には、先程紹介した「東京シティガイド検定」や「京都・観光文化検定」のように、観光産業の振興や、それに関わる人材の育成を目的としたものが数多く行われていますが、ほかにも地域特有の歴史や文化を題材にした検定や、地域の名物や特産物に関する検定試験などが実施されています。ここでは、全国の特色あるご当地検定の一例を紹介します(表1)。

(表1) 全国の主な「ご当地検定」の分類

都道府県 検定の名称 主催者 主目的
(観光の振興や観光産業を担う人材を育成)
東京 東京シティガイド検定 東京観光財団
東京商工会議所
都市・東京の成り立ち、生活、そこから生まれた文化などを総合的に学び、海外や国内のお客様に紹介できる人材及び、特定エリア、テーマについて深く専門的に紹介できる人材の育成を目的とする。
京都 京都・観光文化検定試験 京都商工会議所 京都の歴史、文化の継承と観光の振興、人材育成に寄与することを目的とする。
(郷土の歴史・文化への理解を深める)
秋田 ナマハゲ伝道士認定 男鹿市観光協会
ナマハゲ伝導士推進委員会
男鹿伝統の民族行事「ナマハゲ」について、本来持つべき意味合いを正しく理解し、ナマハゲを深く知ることで内外に対して保存伝承意識の高揚とサポーターの育成、男鹿の観光振興に繋げることを目的とする。
静岡
山梨
富士山検定 富士商工会議所など 静岡・山梨をはじめ、全国の人々が富士山について考え再認識する機会を提供することで、「富士山世界文化遺産登録運動」を支援すると共に、富士山地域のイメージアップを図り、ブランド力を高める。
(地域の名物・特産物に関する知識を問う)
兵庫 香住!カニ検定 香住観光協会 全国有数のカニの町である香美町香住区の特色を生かし、その知名度を全国的に広げる。受験後にカニ料理を満喫できる。
佐賀 唐津・呼子イカ検定 唐津・呼子イカ検定
委員会
「歴史・自然・地場産業など“新・唐津市”を知ってもらう」とともに、「呼子のイカ」を核として、水産・観光振興や交流による学習、ホスピタリティ(おもてなし)・CS(顧客満足)効果を高める。